看護師のバックヤード見たい?~夜勤はシャトルラン~

今回は、看護師実践シリーズ。
先日夜勤として働いていた時に、ある患者さんから「夜勤って忙しそうだよね。あんまりよく分からないけど、みなさん走り回ってるイメージだよ。」と声を掛けてもらいました。
確かに一般の方からすると、看護師の夜勤業務って忙しくて大変というイメージだけある人は多いんじゃないですか?
そこで、看護師の夜勤業務ってどんな感じなの?を紹介していきます!

実際の夜勤業務ってどんな感じ?

これが、僕が実際の働いている病棟での夜勤の流れです。

15~16時 情報収集
16~17時 申し送り
17~18時 点滴処置・OPE患者対応
18~19時 食事対応
19~22時 ラウンド・検温(バイタルサイン測定)
22~23時 点滴処置
23~01時 仮眠
06~08時 ラウンド・検温・検査処置(バイタルサイン測定)
08~09時 申し送り

これがざっくりとした僕が働いている病院での夜勤の流れです。
これだけ見ると、さっぱりしていて、ラクそう!!!
って思いますよね。
でも本当の病棟で働く看護師の感想はその真逆ですよ…。

なんていっても、病棟のナースコールは笑えないほど多いです。
上の業務には書いてないですが、ナースコールの対応は常時あります。
ナースコールも業務内容の一環なんですけど、それにしても多すぎるだろ。
ナースコールが鳴りすぎて、他の仕事が全然できなーい!!!
なんてこともザラですね。

そもそも病院には健康体の患者さんは、いません。
だってどこかに問題を抱えていて、それを治すために入院しているんですから。
なので、時には急変なんてこともありますよね。
そんなときに、「寂しくなっちゃって…。」とか、「テレビの電源の付け方が分からん。」とかは本当にやめてー!!!と思ってます。笑
でもそれを口に出さないのが看護師です。
心の中で叫んで、実際に患者と向き合えば「どうされましたー?」って伺いますよ。笑
ダラダラと書いてきてしまいましたが、これだけは伝えたいことがあります。
入院中の患者にとってナースコールっていうのは、緊急時の命綱のようなもの。
それは看護師をはじめとする、医療従事者はすべて理解しています。
なので、ナースコールが鳴ったら、今やっている業務を一時中断して、すぐに対応するように心がけています。
しかし、現状ではナースコールの内容に首を傾げてしまうようなことが多いです。
例えば、
「押して鳴るかどうか心配で押してみただけ。」
「やることがないから看護師さんと話したくて…。」

などなど。
所謂、「かまってちゃんコール」は本当に看護師にとって迷惑な呼び出しです。
ただでさえ、走り回っている看護師をさらにシャトルラン化させる要因ですね。
シャトルランを繰り返すと、定時処置が進まず、ナースコール対応も遅れる。
その結果、看護師の質が問われてくる。
この負の流れが実際の臨床の現場ではチラホラ見られていると思います。
なので、入院中の方・これから入院する方は無意味なナースコール(かまってちゃんコール)は絶対にしないようにお願いしますね。